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Tokyo Live / YNGWIE MALMSTEEN
失恋船長 ★★★ (2025-06-22 11:16:04)
日本は遅れてリリースとなったイングヴェイの東京公演。2枚組の30曲入という情報を聴けば肝を冷やしますが、今回は大半の楽曲がショートヴァージョン。オープニングナンバーのRISING FORCEからショートカットですからね、そこから新旧の楽曲を散りばめ小気味よく進みます。
コンパクトなインストナンバー繋げる事で目先を変え、忍耐の時間を至高の一時へと変えたアイデアは秀逸。
イングヴェイのライブと言えばコージー・パウエルが非業の最期を迎えた、本来ツアーに参加予定のあのライブが最後です。それだけに、逆に、ここで日本のライブなのに、日本では発売が遅れてなのかにはチョイとマイナスな感情を抱いたが、聴いてみたら、そんなもんは無駄も無駄、取り越し苦労です。
王者イングヴェイのライブです。やりたい放題です。楽曲は知らない曲名が多いので最近の曲からのチョイスが軸なのでしょうが、アルカトラスにDPのカヴァーまでと、自らのルーツを振り返る瞬間もあり、インストナンバーの多さを気にさせない展開で魅了。正直、もっと歌が聴きたいという感情はあるのだが、ギタープレイが冴えている。
あの力強いピッキングから、ここまで流麗なメロディを紡ぐんだから、ホンモノだよなぁ。ライブであれだけやられると文句出ないよね。凄かったなぁ。まぁ家で聴いているから余計に、このイングヴェイ俺様劇場に不満を抱かないだけなのかも知れませんが、コンパクト数珠つなぎで聴かせたアイデアは悪くない。ほぼ、中弛み無く最後まで完走出来ました。
まぁ途中で洗濯物畳んだり、飯を作ったりしましたけどね。今回のライブアレンジは今までとは違いますね。独善的な考えてバンド運営していません。ある意味、彼のギターは楽曲の魅力そのものを端的に伝えているだけですね。弾きすぎず、自己主張をする姿に、過去のイングヴェイとは違うものを感じます。リードヴォーカルなきラインナップだからなのかも知れませんが、全体のバランスはけして悪くない。哀愁漂うブルージーな味わい、躍動するイングヴェイ、フィンガリングやピッキングの荒々しいニュアンスによる息づかい。これぞライブですね。
想像以上に聴きやすかったなぁ。お馴染み感と編曲の妙味。いいライブアルバムを残しましたね。
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