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龍凰童子 (2023年)
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龍凰童子
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解説 - 龍凰童子
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2. 失恋船長 ★★★ (2025-08-18 09:35:15)

前作、覇道明王は彼等の完全復活を印象づける事となった。旧来のメタル系ファンに取っては待ち望んだ作風だったろう。
類似コンセプトの和楽器バンドの躍進。その中で陰陽座が認知度を上げるのと同時に失うのは、コアなメタルファンであった。ミックスもダイナミズムに欠けた時代もあった。聴きやすさを最優先するような作品も、シンフォニックさを前に出した作風もあった。20年以上のキャリアの中で試行錯誤は必ずある。時代の流れ、商業ベースに乗るには仕方の無い作業である。

個人的にも、思い入れが強いのは初期の作風やメジャーデビュー以降の数枚である。中期から後期にかけては熱心な信者ではなかった。とあるライブハウスで、前年は半分くらいしか埋まらなかったのに、今年は満杯。滅多にこない会場なのにと黒猫ちゃんは涙を見せた。
隣にいた露出度の高い服で陰陽座を応援する美女。ドラマーの斗羅さんは、彼女にドラムスティックを投げたと思うのだが、運命のイタズラでワタクシの胸元に奇跡のジャストミートに、申し訳無い気持ちになった。当然譲ったのだが、彼女は一目散に友達と露出度の高い服を隠すように、その場で着替えだした。陰陽座には思い出がある。
ファン層の拡大。とても誇らしかったが、それと同時にライブに足を運ばなくなった。

前作で魅せた迷いのない作風。もはや揺るぎなき岩盤層を抱えるバンドに邪な感情は沸き起こらないだろう。今作も前作同様、気合いの入った作風に終始している。

ヘヴィなリズムは変化自在のパフォーマンスで魅了。曲調に合わせ、そのグルーブ感は鋼鉄のヘヴィネスサウンドの根幹を支えている。ギターチームも制約のあるミックスの中で技巧的な面をフォローしつつも、印象的なリフを盛り込み、陰陽座メタルかくあるべきなサウンドを彩る。
メロディアスで華麗なリード、西洋からやってきたロックを和風に染め上げたサウンドの橋渡しとなり、やはり陰陽座サウンドの核となりメリハリを産みだしている。このパート○○風だねが、マイナスに働かない。

これだけ作品を重ねれば、同じようなメロディやリズム、リフは当然ある。過去作と比較して、これは○○だよと言うのは簡単。特に類似性をあげつらい、あーだこーだとケチをつけるリスペクト愛のないアホウもいるのだが、余程の潔癖症でも無い限り問題ないだろう。

陰陽座ブランドとは何か?その崇高なロックスピリットは今作を聴けば不動なるものだろう。伝統と革新。その両立は難行である。いや苦行である。その苦難を乗り越えたバンド。今後も安泰でしょうね。多彩な歌声にも衰え無しじゃん。もう黒猫ちゃんは失礼だよな。黒猫様ですね。
音楽性の幅を広げつつも、拡散せずにエネルギーを一つの方向に集約したサウンド。その揺るぎなく精神性に恐れ入る。過でも15曲はチョイボリューミーだったけどね。



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