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Outside Looking In (2005年)
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Outside Looking In
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解説 - Outside Looking In
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. cozy_ima ★★ (2007-03-05 19:04:00)

ブルースターゴンを評価する音楽評論家は皆無である。
今まで、彼を絶賛した人は聴いたことがない。
彼がいかに優れたミュージシャンであるか、それは本作を聴けば一耳瞭然である。
その作曲センスは言うに及ばず、これほど歌がうまいとは。
ベーシストという非常に地味な位置にありながら、常に重要な役割を担って
バンドを下支えしてきたか、本作を聴いて震えがきた。
まさしく2005年の隠れた名盤。




2. 火薬バカ一代 ★★★ (2019-07-05 00:40:42)

ルー・グラムの幼馴染で、BLACK SHEEP~ソロ時代~SHADOW KING~FOREIGNERと、長らく彼の相棒役を務めてきたブルース・ターゴンが、自らVoとBを兼任してレコーディングを行い、'05年に発表したキャリア初となるソロ・アルバム。
その門出を祝うように、プロデューサーにPINK CREAM 69のデニス・ワード、レコーディング・メンバーとして盟友ルー・グラムの他、リッキー・フィリップス、ロニー・モントローズ、デニー・カーマッシ、トム・ギンメル、ダイアナ・ミルズetc…といった多彩な面々が集結。但しここで追求されているのは飽くまでアンサンブル重視の抒情的なメロディアスHRであり、都会的なクールネスも漂わす洗練されたサウンドからは、やはりブルース在籍時代のFOREIGNERに通じるものが感じられます。特にルー・グラムとの共作である憂いを帯びた重厚な⑦と、暖かみに溢れた曲調が聴く者を勇気づける⑩は、どちらもアルバムのハイライト級の逸品。またブルースが単独で書き上げた、冷ややかな哀感を湛えるドラマティックな⑤の出来栄えも特筆しておきたい素晴らしさですよ。
全体的にやや控えめ…人によっては「地味」とも受け取られかねない作風ながらも、質の高いスロー/バラード・ナンバーを中心に本編を構成しつつ、適度にエッジの効いたロック・チューンも散らしてメリハリを設ける等、バランス感覚は良好で、聴くほどに味わいを増す1枚。派手さはなくとも優れたバイプレイヤーとして堅実に仕事を積み重ねてきたブルース・ターゴンというミュージシャンのキャリアと二重写しになる良盤ではないでしょうか。




3. 失恋船長 ★★★ (2025-05-15 09:15:23)

長いキャリアを誇るブルース・ターゴン。70年代から地道に活動。ルー・グラムの側にタゴンありと言えるほど、活動を共にしているのだが、それ以外にも、色んなあーティストの作品に顔を出している。ベースのみならず作曲センスの高さもプラスに作用しているのだろう。有名なところで言えばKISSの名盤CRAZY NIGHTに収録されているMY WAYでもブルースの名前を確認出来る。

国内盤はAVALON、そしてメロディックメタルの総本山として時代の合間を縫うように逆張りしつづけて、一大勢力を築いたイタリアの名門Frontiers Recordsから2005年にリリースされたソロアルバム。日本では産業ロックという造語がある。これは渋谷陽一が最初に言い出したと教えて貰ったのだが、所謂FOREIGNERのようなバンドは、お金を稼ぐためのバンドでありホンモノのロックじゃないという意味になるのだろうが、個人的にはレコード会社と契約をして、メジャー流通した時点で産業ロックである、むしろMETALLICAのように、ある時期から作風を時代に鑑みてコロコロと変え、名前で飯を喰らうビックビジネスの事をいうと思っている。

従ってFOREIGNERやJOURNEYのような優れたバンドの事を産業ロックというレッテルを貼り揚げ足を取ることはないのだが、この悪評は根強くあり、サクソンアメリカンナイズドやNWOBHM四天王などと同様、多くのメディア論者は根強く残り、差別用語として使われる。

実際、ワタクシもこの言葉はインプットされており、若い頃はイキリ倒して、こんな軟弱な奴らを聴いているヤツはオカマだ、といつの時代も許されない差別用語を引用、イングヴェイよろしく立ったのですが、もう少し大人になってからは、偏見を持っていたことが恥ずかしく、イングヴェイよろしく、ソウルメイトだと絶賛するほど、愛する音楽性へと変遷する。

ブルース・ターゴンが作り上げたソロアルバム。洗練されたメロディと哀愁のメロディ、歌が中心の作りなのでエッジ不足ではあるのだが、そんな事など微塵も感じさせない充実したサウンドを展開、多種多様な楽曲をもり立て適切なアレンジで魅了。例えば⑧のようなサンプリングを上手く活用した曲など、B'z系のサウンドが好きな人は心を掴まれるでしょうね。ハードなギターとノリの良さ、そしてアーバンな感性に彩られた⑨という展開も、海外のロックはチョイと、と思っている人にも聴いて欲しい親しみやすい流れた。

それは頭から展開されている。計算された配置は往年の西武ライオンズ野球のような抜け目のなさ、選手一人一人がクレバーな能力を持ち合わせた、黄金期を想起させるバランス感覚に秀でた一枚。あえて言うならば、ブルース・ターゴンって誰やねん。なんだろう。

ドラムはデニー・カーマッシ、B'z繋がりも発見ですね。音楽とは音を楽しむもの、色んな聴き方や個人の意見を尊重するべき、なによりメディア一本刀土俵入りも個人の自由であり。勿論、ワタクシはイチミリも受け入れられないが。今作は、産業ロックと揶揄され切り捨てられるような音楽ではない。良質なアイデアと適切なアレンジを施し、聴く者に活力を与える好盤に仕上がっている。

もし、これが名のあるミュージシャンならば大絶賛されたあろう。FOX ON THE RUNみたいな⑪も大好きだ。適度にエッジの効いた唄モノサウンド。キャリアに裏打ちされた仕事ぶり、このサウンドに説得力があるのは、軸足がロックにあるからだろう。
今やマニア筋からは倍額以上の価値で取引される味わい深い一枚。サブスクリプションで気軽にいけますのでメロディ派のマニアは是非とも、お楽しみください。



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