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ヘヴィメタル/ハードロック
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The Wars of Gods and Men
/ WARRIOR
(失恋船長)
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/ BRUCE TURGON
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(ANBICION 11)
When Kaleidoscopes Collide
/ ELEVENER
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ヘヴィメタル/ハードロック - 最近の発言
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The Wars of Gods and Men
/ WARRIOR
このバンドは1stのインパクトが強く、トミー・アサカワがリードギターを担当した、あの時代に愛着がある。それだけに、どこかジョー・フロイドのバンドというイメージがわかないのだが、それでも彼が優れたミュージシャンであり、ソロも聴いたし、それなりに気になるアーティストの一人だが、今作を知って驚いたのはリードヴォーカルがマーク・ストレースだ。
マークという唯一無二の個性を手に入れたバンドは、今っぽさと普遍的なメロディセンスを巧みに生かしたサウンドを展開。もっと無機質で剛毅な方がイイ、前作を俺は支持するというマニアもいるだろうが、このマークの参加が良い意味で初期から現在への音楽的変遷を繋いでいる。
あの個性的なしわがれ声が器用に振る舞う事で熱気の中にエモーショナルな感触を与えている。
これ一発で時代が変るわけではない、しかし、マークの持ち込んだ古典。そして現代的なメタルを古典というフィルターを通して普遍的な形へと昇華させた作業は、なんら非難されるものではない。あとは個人の趣味趣向の問題だろう。円熟味を増しつつも、バンドサウンドにエネルギーを注入しつづける、熱量の高い歌声。枯れた味わいが有機的な味わいを付与した。
彼の抜擢は、狙っていたのならば正しい選択だ。しかし、マーク・ボールズのような煌めきはない。それは加齢からくる衰えは往年の歌声を知っているモノにとっては、少々期待外れに感じる。しかし、全身した作風。その方向性に貢献したのならば大正解だろう。難しい問題だ。マーク・ボールズのメタリックな歌声と、あの金属的なサウンドの相性は素晴らしかった。このバンド、日本にも確実に需要のあるサウンドを展開している。
渋みのある今作よりも、前作の方が聴きやすいかも知れないので、サブスクリプションサービスをお楽しみのマニアには、是非ともトライして欲しいバンドである。
失恋船長
★★★
(2025-05-15 09:40:55)
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Outside Looking In
/ BRUCE TURGON
長いキャリアを誇るブルース・ターゴン。70年代から地道に活動。ルー・グラムの側にタゴンありと言えるほど、活動を共にしているのだが、それ以外にも、色んなあーティストの作品に顔を出している。ベースのみならず作曲センスの高さもプラスに作用しているのだろう。有名なところで言えばKISSの名盤CRAZY NIGHTに収録されているMY WAYでもブルースの名前を確認出来る。
国内盤はAVALON、そしてメロディックメタルの総本山として時代の合間を縫うように逆張りしつづけて、一大勢力を築いたイタリアの名門Frontiers Recordsから2005年にリリースされたソロアルバム。日本では産業ロックという造語がある。これは渋谷陽一が最初に言い出したと教えて貰ったのだが、所謂FOREIGNERのようなバンドは、お金を稼ぐためのバンドでありホンモノのロックじゃないという意味になるのだろうが、個人的にはレコード会社と契約をして、メジャー流通した時点で産業ロックである、むしろMETALLICAのように、ある時期から作風を時代に鑑みてコロコロと変え、名前で飯を喰らうビックビジネスの事をいうと思っている。
従ってFOREIGNERやJOURNEYのような優れたバンドの事を産業ロックというレッテルを貼り揚げ足を取ることはないのだが、この悪評は根強くあり、サクソンアメリカンナイズドやNWOBHM四天王などと同様、多くのメディア論者は根強く残り、差別用語として使われる。
実際、ワタクシもこの言葉はインプットされており、若い頃はイキリ倒して、こんな軟弱な奴らを聴いているヤツはオカマだ、といつの時代も許されない差別用語を引用、イングヴェイよろしく立ったのですが、もう少し大人になってからは、偏見を持っていたことが恥ずかしく、イングヴェイよろしく、ソウルメイトだと絶賛するほど、愛する音楽性へと変遷する。
ブルース・ターゴンが作り上げたソロアルバム。洗練されたメロディと哀愁のメロディ、歌が中心の作りなのでエッジ不足ではあるのだが、そんな事など微塵も感じさせない充実したサウンドを展開、多種多様な楽曲をもり立て適切なアレンジで魅了。例えば⑧のようなサンプリングを上手く活用した曲など、B'z系のサウンドが好きな人は心を掴まれるでしょうね。ハードなギターとノリの良さ、そしてアーバンな感性に彩られた⑨という展開も、海外のロックはチョイと、と思っている人にも聴いて欲しい親しみやすい流れた。
それは頭から展開されている。計算された配置は往年の西武ライオンズ野球のような抜け目のなさ、選手一人一人がクレバーな能力を持ち合わせた、黄金期を想起させるバランス感覚に秀でた一枚。あえて言うならば、ブルース・ターゴンって誰やねん。なんだろう。
ドラムはデニー・カーマッシ、B'z繋がりも発見ですね。音楽とは音を楽しむもの、色んな聴き方や個人の意見を尊重するべき、なによりメディア一本刀土俵入りも個人の自由であり。勿論、ワタクシはイチミリも受け入れられないが。今作は、産業ロックと揶揄され切り捨てられるような音楽ではない。良質なアイデアと適切なアレンジを施し、聴く者に活力を与える好盤に仕上がっている。
もし、これが名のあるミュージシャンならば大絶賛されたあろう。FOX ON THE RUNみたいな⑪も大好きだ。適度にエッジの効いた唄モノサウンド。キャリアに裏打ちされた仕事ぶり、このサウンドに説得力があるのは、軸足がロックにあるからだろう。
今やマニア筋からは倍額以上の価値で取引される味わい深い一枚。サブスクリプションで気軽にいけますのでメロディ派のマニアは是非とも、お楽しみください。
失恋船長
★★★
(2025-05-15 09:15:23)
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Walking on Top of the World
/ Book of Secrets / BALANCE OF POWER
→YouTubeで試聴
昔一応アルバムも購入したけど、その後しばらくバンド名も忘れていた(かろうじてBALANCEだけ記憶に)。
少しネオクラ風味も感じる美麗なメロディアスハードで、カッチリとした構成が心地よい名曲。
ANBICION 11
★★
(2025-05-15 06:54:46)
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When Kaleidoscopes Collide
/ ELEVENER
90年代に日本デビューを飾り、今は亡きゼロ・コーポレーションの初期カタログを彩ったことでも個人的に記憶に残っているスウェーデン出身のHRバンドM.LLI.ION。そこのメンバーであったヨハン・ベルグクイスト(Key、Vo)が、幼馴染のアンドレアス・ブローデン(G、Ds)と共にELEVENERなるプロジェクトを立ち上げ’、08年に発表した1stアルバムが本作となります。
M.LLI.IONはデビュー作『No.1』はポップ・メタル風味で、作を重ねる毎にGとオルガンがバトル繰り広げる初期PRETTY MAIDSやBISCAYA辺りに通じる様式美HM色が増量されていきましたが(’04年リリースの5th『KINGSIZE』はなかなかの力作でしたよ)、本作で披露されているのは何なら『No.1』以上にポップ寄り、煌めくKeyがまず曲の基盤を作り上げ、そこにテクニカルなだけでなく歌心に溢れたGと、透明感を湛えたキャッチーなメロディ、華やかなボーカル・ハーモニーとがトッピングされた北欧ハードポップならではの魅力を振り撒くサウンド。ヨハンがKeyと兼任するVoはやや表情に乏しい印象ながら、彼が歌い上げる甘いメロディはしっかりとこちらの胸に突き刺さってきます。「北欧風味に料理されたJOURNEYか、はたまたASIAか」といった感想が沸き上がる①②、思わず口ずさみたくなるサビメロやフレーズが散りばめられた⑦、爽やかなに吹き抜けていくハイライト・ナンバー⑧、神々しい雰囲気漂わすパワー・バラード⑨…と、フックの効いた楽曲が連続する本編を聴くにつけ、本作の知名度の低さを惜しまずにはいられませんよ。
まぁ2nd『SYMMETRY IN MOTION』(日本盤未発売)を未だ聴いたことがない我が身が言えた義理ではありませんが。
火薬バカ一代
★★★
(2025-05-15 00:52:45)
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Last Day of War
/ Made for Pleasure / VICE
→YouTubeで試聴
カラッと明るめの本編中にあっては、シリアスな哀愁を纏ったHRナンバー。
ジャケットはアホっぽくてもやはり冷戦下西ドイツのバンドだなぁと。
一方でキャッチーなサビメロや合唱を誘われるコーラス・ワーク等
楽曲のフック構築にも余念のない隙のない仕上がりとなった名曲です。
火薬バカ一代
★★★
(2025-05-14 00:51:11)
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Made for Pleasure
/ VICE
マイケル・シェンカーの妹バーバラ・シェンカーがKeyを弾いてたバンドだっけ?と思ったら、それはVIVAでこちらはVICE(アメリカにも同名のバンドがいたような気がしますが、このVICEはドイツ出身)。本作は'88年発表の彼らの1stアルバムで、別にバンドに対して何の思い入れもないのに、なぜかジャケットの印象が脳裏に焼き付いて離れず、CD屋で中古盤見かけた時につい衝動買いしてしまいましたよ。
件のジャケットにおける「陽性のバカになったSCORPIONS」みたいなフォーメーションを取るメンバーのハシャぎっぷりや、へそ出しTシャツ着用率の高さがいかにも80年代といった味わいを伝えてくれる本作ですが、VAN HALENっぽいシンセ・リフをフィーチュアしたOPナンバー①が物語る通り、内容の方でもカラッと明るいポップ・メタル・サウンドを実践しています。エネルギッシュに歌いまくるVo、合唱を誘うキャッチーなコーラスと、それを分厚く包み込むハーモニー、フラッシーにソロを奏でるG、どっしりとボトムを支えるリズム隊etc…とメンバーのパフォーマンスは安定感抜群で、本場アメリカのバンドに比べるとどうしても能天気になりきれず、時折メロディから哀愁が顔を覗かせてしまうのも個人的には好印象ですよ。特に憂いと緊迫感を湛えて突き進む(それでいてキャッチーな)名曲②、その勢いを受け継ぐ③、重量感溢れる⑥、甘く感傷的なバラード⑪等、改めて聴き直しても「良い曲ばっか収録してるアルバムだなぁ」と感心させられっ放しでしたね。
ジャケットに心折られることなく(いや個人的には大好きなジャケットなんすが)、是非一度は手に取って頂きたい名盤です。
火薬バカ一代
★★★
(2025-05-12 23:33:52)
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Mudanzas
/ STRAY
オーケストラとブラスバンドが新しい魅力を付与した意欲作。ELOなんかにも通ずる革新的なサウンド、それでありながらも商業ベースに重きを置いた作風は、ブリティッシュロック然とした魅力を発散。シンガーであるスティーヴ・ガッドも今まで以上に熟れた表現力で魅力も倍増。この声を聴いてフィル・モグを下手くそにしたと言っている爺さんに出会ったことがあるのだが、フィル・モグとは似ても似つかない歌唱スタイル。ガッドの方が数倍ソウルフルである。
どう聞こえるかは個人のセンスだが、常識のハズレた人間にはなりたくない。やっぱりセンスのないキショい爺さんとは思われたくない。ちなみにドラムは鼓笛隊に聞こえるらしい、ファンキーなベースとブラスの融合、そこに有機的な絡みを魅せるドラムが鼓笛隊に聞こえたら、通院した方が良いと思う。強いお薬を処方されるべきだ。詐欺グローサリー担当恐るべし。
数年前に再発された時はボーナストラックも収録。1973年という時代。自由なマインドが許容された時代。ロマンティシズム溢れる⑦などブラスとオーケストラを導入した成功例だろう。このベースとドラムの強力なグルーブが楽曲の魅力を押し上げ、ソフトケイスされた歌声が優しく語りかける、ギターのブロムハムはやや退屈だろうが、野心漲る音楽性の変更。これもありだろう。それにギターソロでは魅力的じゃないか、若くしてデビューしたバンド。それだけに初期の頃は稚拙な面もあったりしたのだが、今作は音楽性の変遷のみならず、アーティストとしての成長が見られる。
ブリティッシュロックを愛するモノならばビンビンに響くものがあるだろう。ウィッシュボーンアッシュとかフルート使いの吟遊詩人ジェスロ・タルとかね。共通するモノは沢山ある。それを汲み取るのもセンス。全てはセンス。雑誌片手に音楽を語る知ったかぶりの事をワタクシは永遠のニワカ、素人童貞と呼んでおります。
失恋船長
★★★
(2025-05-12 18:03:54)
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